How Toデザインしよっ!
デザイナーが画像を使う理由は2つ!
なぜ、デザイナーがウェブサイトやバナー、リーフレットに画像を使うのか?
はっきり言って、画像無い方が楽です。
必要ないなら使いたくありません。
小説だって字ばっかりで感動するじゃないですか。
コピーライターが頑張れば画像いらないんじゃないか?
そうです。
情報を正確に伝えるという点では写真もイラストも図形もなくてもどうにかなるんです。
文字があればほぼほぼ全部伝えられるんです。
では、なぜ画像を使うのか?
デザイナーが画像を使う明確な理由が、2つあります。
それは。
1.人はまず最初に字を読まない生き物だから
元も子もないのですが、人はそもそも、字を読もうとしなければ読んでくれません。
まだ諸説あるのかもしれませんが、認知科学的にはひとはまず無意識のうちに価値判断をして、それから意識的に考えると言われています。
本当に一瞬です。
「第一印象が大事」というのは、人の認知機能がそうだから大事なのです。
つまり、そのサイト、そのバナー、そのリーフレットを読むか読まないかは、文字を読み込む前にもう無意識が判断してしまっています。
マウスを止める、スクロールを止める、立ち止まって手に取る。
それは、もう、何かしらの価値判断をしたからこそ、そういう行動に出るんです。
では、直感に訴えるには?
もしこの二つの画像がパッケージだったとしてください。
同じ値段だったらどちらを選びますか?
もし両方とも「おいしい特製牛丼」と「牛丼」いう文字だけなら、特性に期待しちゃいますよね。それが写真が入ると、写真の方に期待しちゃいませんか?
写真の方が期待してしまうのは、人が言葉よりも写真の方を直感的に受け止めているからだと思われます。この場合、「オレンジのべた塗り」VS「牛丼の写真」という対比になってしまっています。
2.言葉にしたくないから
先ほど、言葉で何でも説明できるといいましたが、できることはできるのですがしたくないこともあります。
あからさまな例を出してみますと、化粧品の広告を思い出してください。
本当はもういっそのこと「あなたが想像している以上にきれいになれる!」って嘘でも言っちゃいたいけど、でも本当になれるかどうかわからないので書けない。書けないから、最高にきらきらしたイメージを用意するわけです。
それを欺瞞と言ってしまえばそうなのですが、これは広告全般に言えることです。
たとえばセミナーの告知。
「DXで生産性向上する10の方法」みたいなセミナーにこういうビジュアルがよくありますよね?
これなんかまさに、「デジタル感」を出しているわけです。
なぜなら、そもそも成果や導入するものをビジュアル化しにくいからです。
導入するのはソフトウエアであったりシステムですから、ビジュアルと言えばパソコンとかになってしまいます。成果は業務改善であったりしますから、時間削減になったとか、人件費削減になったとか数字になります。もちろん数字はとても有効なアピールポイントですが、しかし、そこではデジタル感は出ません。
牛丼のように得られるものを直接にイメージできないってことはよくあります。
でも、ビジュアルは重要です。
そこで、抽象的なイメージで伝えるわけです。
この場合は「最先端感」を出しているわけですね。
なんか、ITを活用していい感じのことをする、というふわっとしたイメージを出しているわけです。
ここも同じです。いかにビジネスマンと言えど人です。
人は言葉だけじゃ直感的に受け止めてくれない。
なにかしらの、ステレオタイプなビジュアルが欲しいわけです。
だから、たいていのIT系セミナーは青くて光がシュシュッてなっているよくわからないビジュアルになるわけです。
では次回、さらに具体的に見ていきます。
事例
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