Columnデザインしよっ!

2024.05.21

98年に買った本をこないだ買ったやつと言ってしまう。

ネットで面白そうなタイトルの動画が流れてきたのでつい見てしまった。
15年前の2009年の動画。
『ドナルド・ノーマン 「感情に訴えるデザインの3つの要素」』

面白い話でした。下の方に動画のリンク張っておくので興味ある人は見てください。
デザイン論的な話は好きなので、ドナルド・ノーマンをググってみると、この人の本持ってました。

ていうか、僕がバイブルにしていた本ではないですか!
1990年の「誰のためのデザイン?」
その割に著者の名前も完全に忘れているのですが!!

本棚を探してみると一冊だけ漫画コーナーの「すすめパイレーツ」の隣に並べてあった。
懐かしくぺらぺらめくってみるとレシートが。
98年に買ってる。
梅田の三省堂書店。。。

98年9月といえば、専門学校2年目ですね。
一度社会人をして3年働いてから夜間でグラフィックの専門学校に行ってました。
偉いなー、当時の僕。
ちゃんと勉強しようとしてたんだな。。。

うっすら思い出してきたのですが、専門学校ではあまりこういう理論的なことはやらない・・・か、もしくは忘れてしまったので、興味のあるところからいろいろ読みあさっていました。
特に、なぜ?
なぜデザインはこうなるんだ?
人に共通認識はあるのか?
必然性はあるのか?
そんなことをよく考えていたので、この後デザイン会社に入ってからも心理学系、生物学系の本をよく読みました。哲学も。意味わからんけど。

「誰のためのデザイン?」はそんな中で、ユーザー目線でデザインを考えるという、ひとつの指針を与えてくれた本です。

特に、注意書きが必要なデザインは、まだ考える余地を残しているというのはその後のウェブ制作ではいつも付きまとう問題だし、感情や本能、認知の仕方についての基本的な知識は今もデザインのベースになっている、まさに原論です。

内容的にはプロダクトの話が多いのですが、これはグラフィックやウェブデザインにも共通する内容ばかりです。

アマゾンでみたら増補改訂版があったのでそちらのリンク張っておきます。

ドナルド・ノーマンは心理学、認知科学の教授で、この本はユーザー中心のデザインの必要性を科学的に説いているという内容です。理屈っぽい話がすきで、心理学っぽい話が好きで、デザインが好きなら相当面白いです。
この増補版もレビューが同じくらいついているので、きっと大丈夫でしょう。(無責任^^;)

TEDのスピーチはこの増補版までの間で、少し違う要素の話をしています。
感情に訴えるデザインには次のような3つのレベルがあるという話をしとります。
1.本能のレベル(無意識)・・・なんかしらけんどええやん!
2.機能のレベル・・・めっちゃ使えるねん!
3.内省のレベル(意識)・・・みせびらかしたいわー!

ドナルド・ノーマン 「感情に訴えるデザインの3つの要素」

感情ですよ!

バナーデザインも感情が重要。
第一印象が。
だからこの投稿のサムネイルなんか最悪ですね。
誰があのサムネイルで興味持つんだ。

サムネと言えば、Youtubeのサムネイルは、あれはもうカオスですね。
僕は伏字のあるサムネは開かないようにしています。
内容が大したことないから伏せているという場合がほとんどですもんね。

認知科学をそう利用しろとはノーマン先生はおっしゃってないですよ。

デザインは人の問題であるっておっしゃってます。
もちろん、自然にその一端を求めることは全然できるし、それこそサボテンのデザインや、鳥のデザインとか、それは可能なんだけど、ひとが生み出すデザインは、もっぱら人の問題で、だから自由で、いかようにも楽しめるんだって、僕はそう思っています。