Columnデザインしよっ!

2024.06.14

ホームページ屋消滅まであと何年? Apple Intelligenceのある未来

アップルがいよいよiPhoneにおしゃべりなAIを搭載されると発表しました。

AppleのWWDC 2024での発表は1時間ちょいの動画で見れます。
字幕もあります。時間ある方はどうぞ。
https://www.apple.com/apple-events

そんな時間ねーわ、というかた、
Appleインテリジェンスについて、ギズモードさんの記事がかいつまんでくれてます。

「SiriにChatGPTが合体、だけじゃない。Apple Intelligence発表 #WWDC24」
https://www.gizmodo.jp/2024/06/apple-intelligence.html

「Apple Intelligenceで賢くなったSiri、本気を出すのは来年から」
https://www.gizmodo.jp/2024/06/apple-intelligence-from-next-year.html#cxrecs_s

ざっくり言いますと、日本語対応はまだ先。
そして最新のiPhoneが必要。

という事です。
今すぐどうこうというわけではありませぬ。

が、しかし。。。

これでウェブ屋さん滅亡の日までのカウントダウンがまた一つすすみました。

今のホームページはなくなる

ホームページが大きく変わるときって、やっぱり端末や通信技術の影響ですよね。ガラケーやスマホの誕生や、通信速度、処理速度。そんなこんながせめぎあって進歩していってるわけです。
そうこうしているうちに人の行動が変わるわけです。

たとえば、24時間ネットにつながっていつでもネットを見るようになる。
何でもネットで探すようになる。
ネットで買い物するようになる。
ネットでゲームをするようになる。
ネットで映画を見る。
ネットでビジネスをする。

人々の行動が変わる時、ウェブサイトも変わっていきます。

Chat GPTによって自然な言葉がつかえるようになった。
今のGoogleの検索の場合は、適切な言葉を考えなくてはならない。

「お腹すいた。なんか食べたい。」ではだめで、「焼肉 ランチ」とか具体的に書かないといけないわけです。試しにGoogleに「お腹すいた。なんか食べたい。」で検索してみると管理栄養士のサイトが一番上に来ました。
それをWindowsに標準でついてくるCopilotに聞いてみると、心理的な問題を紹介した後、食べログやヒトサラなどのグルメサイトを紹介してくれました。

この違いがめちゃめちゃ大きいわけです。

これでなければこれはどう? という提案をしてくるわけです。

今までの検索は、そのキーワードと関連の高い情報があるサイトの一覧が表示されるだけでしたが、Chat GPTは提案をしてくるんです。

これ、やがて、人の行動が劇的に変わるんです。

「探す」から「質問する」に変るんです。

今のウェブサイトは基本的に「探す」ことを前提に設計されています。
一般的なサイトはトップページがあり、そこ各ページへのリンクがあるわけです。
閲覧者は自分で必要な情報を探して、クリックなりタップなりしてページをめくって必要な情報を探していきます。
もしくはキーワード検索です。(サイト内検索ってめったに役に立たないですよね^^;)

それが「質問する」に変るとどうなります?
もうヒトは探すのが面倒だってなります。
今の検索スキルはあっという間に廃れますよ。

そうなったとき、Siriがウェブサイトの代わりをしてしまう?
LINEが、Facebookが、Googleが、Microsoftが??
そんなものが質問の先になっていくのかな?

さて、ウェブサイトはどうなるでしょう?

それが楽ならもう戻らん

そうなっていくとウェブサイトはもう、AIに情報を提供するためだけのデータベースになっていればいいわけです。「質問」が楽なのは、聞く言葉を考えなくていいところです。

人「お腹すいた」
AI「ご飯食べたい?」
人「そだね」
AI「ラーメンならここがおすすめ。イタリアンなら最近ここが人気です。」

みたいになるわけです。

人「引っ越してきて役所に手続き何したらいいかな?」
AI「TODOリストを作りましょうか?」
人「作って」

みたいになるわけです。
最初の質問があいまいでも、何かしらの答えを出してくれる。
要は、とっても人間っぽい会話ですよね。

最初の発話にカロリーいらないわけです。

思ったことを口にすればいい。

これが多分、今までにない検索体験になって、おそらくその楽さから、人はもう戻れなくなると思う。

だから、一般的なウェブサイトはAIに知識を提供するだけになる。
テキスト、動画、画像をバラバラに保管すればよいっていう風になるんじゃないでしょうか。

個別のホームページは、会員登録をするようなサイトは引き続き残ると思いますが、そうではない一番よくあるタイプのホームページは形を変えていくでしょうね。

そこに至るには、みんなの行動が変わるほどSiriやらCopilotが流暢に受け答えできるようになる必要があるわけですが、それについても大きな一歩があったわけです。

今のChat GPTはクラウドで、インターネットを通じて処理をしているわけですが、アップルは基本的な動作を端末側で行うようにすると言っています。

端末ってことは、とうぜんパーソナライズされます。
AIの受け答えがどんどん自分に合わせて賢くなっていくんでしょう。

さて、来年ですか。
それまでにCopilotGeminiも進化するでしょうし、どんな形で実装されていくんでしょうね。

もう検索しない!
スマホに質問するっ!

って、みんながなるのにどれくらい猶予があるんでしょうか?

3年?

5年?

2030年、フリーランスのホームページ屋さんは何を作っているんだろう?