How Toデザインしよっ!
デザインをする時にどんな「色」を選ぶかはとても重要です。
色には意味があると言われています。
色の研究は古くからされていて・・・それこそプラトンやアリストテレスも色についてあれやこれや言っています。それだけに色には、それこそ色々な意味付けがされています。
現在でも「今日のラッキーカラー」なんてのもありますね。
とにかく、色ネタはたくさんありすぎるくらいあります。
では、デザインをする上では何が重要なのか?
ざっくり二つの観点があります。
ひとつは純粋に光の反射としての色の分析です
例えば、色相環。
この輪の反対側にある者同士は補色といわれ、たとえば、緑の中に赤を使うとすごく目立ます。他にも彩度や明度、コントラストといった色についての専門用語があって、それを使うとちょっと専門家っぽさを出せます。僕はちょっと苦手な分野です。
色彩検定など受けたい方は必須の分野です。
もう一つは象徴的な意味です。
じつは、デザインを内製化するにはこちらの方が重要です。
たとえば「赤」はどんな色ですか?
というときに、明るい赤と、暗い赤は意味が違うという事をわかっておいてほしいです。
わかりやすい話では「紅白」。
これは、日本文化においてはめでたい、お祝いの意味があります。
これには科学的な根拠がある部分と、そうではない文化的な認識も含まれます。
よく言われることですが、赤い部屋よりも青い部屋の方が体感温度が下がるという実験結果があるそうです。これは人の認知の科学的な色の意味です。色彩心理学でググるといろいろ情報が出てきます。またいつかそれぞれの色についてお話ししたいと思います。
そこよりも意識してほしいのが文化的な色です。
ここがとても重要です。
さて、青と黄色でIKEAを思い出してしまうとかないでしょうか?
セブンイレブンとローソンとファミリマートをそれぞれ一色で表せますか?
たぶん、赤、青、緑となるのではないでしょうか。
いつの間にかできてしまった共通認識があるという事です。
こちら、セブンイレブンのホームページです。
赤と緑のロゴが印象的ですよね。
たとえば、赤は情熱、危険、安さ、革命、重要、食欲などを象徴するといわれます。
でも難しく考える必要はありません。
一般常識でとらえて大丈夫です。
一般といいましても、色覚にはかなりの確率でばらつきがあって必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません。おおよそ5~10%くらいの人がなんらかの特性をもっているといわれます。
色を感知するのが苦手な人もいれば、より広いレンジの色を感知できる人もいるようです。
それを踏まえても、9割の人にある程度共通認識があると思われます。
デザインするときには、9割も対象があれば最優先事項だと言っていいと思います。
また、信号機の赤、黄、緑や危険を表す黄色と黒のストライプのように、社会的に浸透した色の意味もあります。
リラックスを表したいのに、赤や黄色を使えばかなりの確率で落ち着かない表現になります。
これらはとても一般的な感覚です。
特別な勉強は必要ありません。
ただ気を付けて、身の回りでどういう色遣いをしているかを見ていれば大丈夫です。
そうです。
色彩の勉強は、まずは自分の身の回り、街のなかやチラシやアプリにどんな色が使われているかを観察する癖をつけてください。
この学習塾は赤いな、とか。
この歯科医は緑を使っているなとか。
そういうところを見ていくと、だんだんと色が使えるようになっていきます。
色相環とか色彩検定のような勉強をするのもいいですが、ファミリーマートの看板をまじまじ見るのもいい勉強になります。
通勤途上、買い物の時、お散歩の時、交通には気を付けながら、ちょっときょろきょろしてみてください。
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